咬合チェックは咬合紙を使うのが一般的ですけど、実際本当に当たっている所以外に咬合紙の色がついている事がよくあります。この当たっていない所を削ってしまうとどうなるかと言うと、咬合面の凸凹が無くなってしまい平坦な咬合面になってしまいます。実際に補綴物が平坦になっている物をよく見ると思います。また、調整にも時間がかかり、咀嚼効率も下がります。これを解消する為に、臨床歯科医学研究会が頻繁に使っているのがシリコンバイト材です。シリコンバイト材は、本当に当たっているところが貫通しているので、正確な咬合接触がはっきり確認できます。頻繁に使用するのでシリコンバイト材は、なるべく色が濃くて、安価な物が良いと思います。色が濃いと貫通部の確認が容易に出来ます。

上図の様に、貫通部と強弱が一目でよく分かります。また、咬合状態の変化記録も残す事が出来ます。
この様に、しっかり原因(咬合分析)を探って、削るだけではなく一箇所を咬合させただけで咬合のバランスが取れているのも良くわかります。

上図が実際使用しているシリコンバイト材です。PENTRON JAPAN社のコレクトクイックバイトです。
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